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正しい「はみがき」の仕方が解れば、歯ぐき、骨はよみがえります


 「しっかり噛める」「食事がおいしい」というのは、歯の根っこと骨の間にある歯根膜(しこんまく)と呼ばれる繊維組織により支えられているからです。
根っこの周囲には多くの神経があり、そのおかげで私達は多くの恩恵を受けています。しかし歯と歯ぐきの境目にある溝に歯垢(しこう)が溜ったままになると、歯ぐきが腫れ歯を支えているはずの歯根膜が少しずつ失われ、周囲の骨がとけ噛み合わせも変化します。歯垢は細菌の集合体です。
朝起きると口の中がネバネバし、身近な人から口臭があると言われ、「はみがき」する時にたまに出血し、歯がしみる、しっかりと噛めなくなり左噛みが右噛みになっているのを体験した方もいらっしゃるでしょう。これらの症状は全て歯周病です。歯周病は殆ど自覚症状もなく進行し歯を失う原因となります。歯を支えている土台となる所をしっかり治さなければ、治療の成功はありえません。
歯周病は老化現象ではありません。
食後数分後にできる歯垢を上手におとすことができれば、炎症により途絶えていた血液の流れも回復し、歯ぐきの色は少し改善し、腫れていた歯ぐきもひきしまり、少しずつ本来あるべき歯ぐきの姿に戻ろうとします。
私達は正しい「はみがき」の仕方を十分に知ることなく、新しく発売された「ハブラシ」や「歯磨きこ」「マウスリンス」「電動歯ブラシ」「サプリメント」などに惑わされています。
まずは正しい「はみがき」の仕方を学ぶ事が大切です。正しい「はみがき」の効果により回復する歯ぐきの小さな変化を見逃さず、次の一手をうつことができるなら、痛みもさほどなく、さらに回復します。歯ぐきが健康になれば、その下にある骨もよみがえります。治療には、手間も時間もかかりますが、噛める喜びを取り戻せるなら、大きな幸せにつながります。



   
 
 正しい「はみがき」の仕方が解れば、歯ぐきの形は日に日に変化します


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